海外から日本への帰国が決まり、「文化の違う日本の学校に馴染めるか?」という不安は誰しもが抱えるものです。こちらのページでは、帰国生にも充実&安心の教育内容について紹介します。「動画でも視聴したい!」という方は、こちらからご覧ください。
1.学期完結制
関西学院千里国際(以下SIS)の1年間は、春・秋・冬の3学期で構成されています。各学期はそれぞれ60日の授業日です。授業は学期ごとに開講され、通常1年で学ぶ内容を60日間で集中して学びます。同じ授業を複数の学期で開講し、生徒はそれぞれの進路や学習到達度に合わせた授業選択をすることができます。1年間を60授業日の均等な3学期に分け、学期ごとに完結する授業を置き単位を認定します。日本の学校の始まりの4月、欧米の学校の始まりの9月、オーストラリアの12月と、1年に3回の新しいスタートができることにより、世界各地からの帰国生や留学をする生徒達の学習がなめらかに継続することが可能。学期完結制により、帰国生徒はどの学期に編入しても、他の学校の年度初めのように一からスタートを切ることができますので、教育制度の異なる国から編入しても安心です。また、併設する大阪インターナショナルスクール(以下OIS)の授業科目も選択しやすくなり、授業選択の幅が広がります。
2.自分で作る自分だけの時間割
義務教育である中等部は、習熟度別クラスを持つ「英語」と「国語」や、オーケストラ、弦楽器、コーラスのクラスが選択できる「音楽」以外は、ホームルームクラスでの授業です。
高等部は、学びたい授業、学ぶべき授業を組み合わせ、自分だけの時間割を学期ごとに創ることができます。各学期中に次の学期の授業選択をし、学校が決めた「コース」ではなく、生徒それぞれが自分だけの学び方を決めます。同じ時間割の生徒は一人もいません。
自由選択制
生徒が自分が学びたい科目を選び、授業に参加することで、高いモチベーションを期待できます。そこに活気ある教室が生まれ、教師の創意工夫も更に引き出されます。授業を選び自分の時間割を作ることは決して容易ではありません。しかし試行錯誤を繰り返すことで自分を見つけることができます。
無学年生
限られたリソースの中で、生徒の幅広い授業の選択肢を確保するために、多くの授業で学年の枠にとらわれず選択できる無学年制を取り入れました。たとえば、必要に応じてより基礎レベルから学習を始めることもできます。高校1年生と3年生が同じ教室で学ぶことで良い相乗効果も生まれています。
3.シェアードプログラム
OISとSISの生徒達が美術、音楽、体育と外国語の授業を一緒に受けることを通して両校とも、1校だけではとうてい得ることができない様々な恩恵と学ぶ力を育てることができます。現代の生徒達にとって、他者に共感する力を伸ばしたり、違った考えにも寛容であることは最も重要です。シェアードプログラムでは、1つの教室内に違った文化や考え方が集まっていることにより、自然とそれが伸ばされていきます。SOISの生徒達は、共同作業をすることにより、いかに多様性が寛容の気持ちを抱かせるのか、そしてそれが新たな考えとなり、また次に成長と革新に至るのかを実体験します。英語を学習の言語としており、英語が母語である生徒と英語初心者である生徒が並んで学び、語学技術を磨き、科目の学びの知識を広めたり、心の広さや柔軟性を高めたりします。シェアードプログラムのおかげで、多様な背景を持つ生徒達にとって幅広い言語ニーズに便宜を図ることが可能となっています。SISで英語を話す生徒とOISで日本語を話す生徒がそれぞれお互いの学校の通常クラスに参加することができ、同様に、一方の言語でもう少しサポートが必要な生徒達には第二外国語クラスの授業を受けるという選択も可能です。二つの学校ではお互いの授業を受けることも可能であり、そしてそれは選択の機会が増えまたお互いに有益な相乗効果をもたらします。シェアードプログラムは、やりがいのある授業であるだけでなく、異なる学習法を経験したり、新たな交友関係を築く多様な環境を提供し、生徒達にとって教育的にも人格形成にも働きかけるよう学習体験を向上させます。
4.5つの英語レベル別教育
中等部の目標
SIS中等部では、育った環境や英語のレベルにかかわらず、偏りなく包括的に英語の学習を進めることができます。生徒が4技能をバランスよく向上させて、自信を持って英語でのコミュニケーションを出来るようになることを目指すのみならず、思考力の向上も重視し、開かれた姿勢を持ち、柔軟性があり、他者理解に優れた個人を作り出すことも目指します。
中等部のカリキュラムの内容
中等部3年間を通して、ネイティブ教員による授業と日本人教員による授業があります。
- ビギナー(初心者)レベルでは、先ず英語の基礎を学習し、語彙を増やすようにします。学習した事を使ってコミュニケーションを取る機会もたくさんあります。
- インターミディエイト(中級者)レベル以上になると、さまざまな題材を読み、スピーキング力とライティング力を伸ばしていきます。具体的には、テキストを読解し、同級生と協力しあい、発表を行います。
- ネィティブレベルの生徒は、高度な内容の授業に取り組み、英語を使う楽しみを深めます。具体的には、論理的に思考し、議論する、文学作品を分析し、じっくりと鑑賞する、そして自分の考えを整理して書く、という事をします。
高等部の目標
SIS高等部では、育った環境や英語のレベルにかかわらず、偏りなく包括的に学習を進めることができます。本校中等部において学んだ内容を土台に、日本国内のみならず、海外における大学での就学に備え、世界市民として必要となる事柄を身に着けます。
高等部のカリキュラムの内容
高等部では、「言語としての英語」「言語と文化」「言語と文学」に関わる50を超える授業の中から、それぞれのニーズや関心にあった授業を選び受講します。
選択肢が多くあることにより、生徒は様々な側面から英語を学ぶことができ、また、必要と感じる分野、関心を引かれる分野に特化して受講することも可能です。
5.STEM教育(理数探求・情報)
本校のSTEM教育では基礎力・実践力・人間力を兼ね備えた理系人の育成を目指しています。つまり、知識だけじゃなくそれらをきちんと活用できる術を身に付け、レジリエンス(うまく適応できる能力)を持って様々な場で適切な判断ができるようになることを目標としています。
理科
理科の授業では、以下のことを目標としています。
- 自然とつながる(“Scienceの楽しさ”– 自然のしくみを、自ら考え、発見し、理解する)
- 学習とつながる(“アクティブラーニング” — 実験を中心としたカリキュラム)
- 世界とつながる(“グローバルな理科教育” — IBDP教員との連携・協力体制)
- 大学とつながる(“上級プログラム” — 関西学院大学理工学部との連携・接続)
- 本物とつながる(“ホンモノ志向の理科教育” — 研究者による指導・支援体制)
詳しくはこちらのページで紹介しています。
情報
情報の授業では、以下のことを目標としています。
- どの教科の学習にも必要な基本的なICTスキルを身に付けることができる。
- 11種類の情報科目の中から、興味や必要に応じて選択できる。
- ICTを活用して表現力、創造力、思考力、探究力を磨くことができる。
詳しくはこちらのページで紹介しています。
数学
数学の授業の概要は、以下となります。
- 3つのチカラ”SIS”(study、imagination、search)を育む数学
- 数学もまずはビジュアルから!~視覚と想像で未知を探れ~
詳しくはこちらのページで紹介しています。
6.個別相談受付
帰国生/海外生/国際生の方はご必要に応じて個別相談を受け付けております。関西学院千里国際中等部・高等部に興味を持っていただけましたら、sis_apr@soismail.jpにお問い合わせください。